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2020.12.31

秋から冬へと

ふと気づいたらあっという間に年の瀬になり、今年どんな1年だったかなと考えると、もはや記憶が薄れつつあることもかなり多く、まずはここ最近のこと、11月から12月にかけてあったことなんかを思い出しながら書いてみようかなと思います。

 


11月6日(金)ランタンを囲んで
隠岐國学習センターの「高校1年生夢ゼミ」のプログラム、「今夜は、あいつの話をきいてみよう」と題して、電気を消してランタンを囲んだ座組みでのおはなし会を仲間たちと企画しました。役割や意図を手放して、ランタンの光を見ながらゆったりと過ごす、そこからふと漏れてくる言葉を味わう、そんな贅沢な時間でした。

 

 

11月7日(土)豊田地区へ
最近ゆっくりお話できていなかった豊田地区の漁師山下さんのところにお邪魔しました。生憎の雨模様でしたが、仕事場の近くで一緒にコーヒーをすすりながら、今年もどうやらイカが不漁だということ、冬にむけてクエの仕込みをしていることなどを教えてもらいました。そして、その流れで豊田地区の公民館の写真整理のお手伝いをすることに。

レトロな写真の数々、と言ってしまえばそれまでなんですが、ついついその写真が撮られた場所を山下さんに聞いてみたり、そこからこの令和2年までの時の流れを想像してみたりしていると、ちっとも写真の整理が進みません(笑)

 

 

11月14日(日)麦の種まき
稲刈りが終わり、米が一段落した11月上旬から中旬ごろに麦の種まきをするとのことで、宮崎サービスの宮崎さんのところに高校生と一緒にお伺いしてお手伝いをさせていただきました。秋晴れの気持ちよい日で、一仕事終えたあとに、宮崎さん自家製のあたたかい麦茶と、栗をいただきながら休憩する時間に、この島で暮らすよろこび詰まっているような、そんな気持ちになります。

 

 

12月5日(土)燻製日和
今年買ってよかったものベスト3に入るものの1つが、キャメロンズのスモーカーです。暇さえあれば隠岐牛店で買った豚バラのブロックを塩漬けしたり、煮玉子をつくっては、スモークしています。煮玉子なんかは手間がかかるし、ベーコンをつくるための豚バラは、1週間塩漬けにして、そこから水で塩抜きして、さらに乾燥させて、という具合に手間しかからないんですが、この待つ時間、待つ楽しみ、案外いいもんですよ。来年は我が家の畑で採れた大根をたくあんにして、自家製いぶりがっこをつくるべく、この年末には、近所の浅井さんからいただいた米ぬかで、ぬか床を仕込んでいるところです。

 

 

12月14日(月)初雪
何年ぶりかに、どかっと雪が降りました。みんな一斉に車のタイヤを履き替えたりして、徐々に冬支度が進んでいきますね。この年末年始も荒れ模様ということで、ゆっくりと家で過ごす人が多いのでしょうか。

あらためて今年amatteを読んでいただいたみなさま、お付き合いいただき、どうもありがとうございました。すこやかに、よいお年をお迎えください。






山野 靖暁
Yasuaki Yamano

amatte 編集室 / 海士町在住
1991年生まれ、大阪育ち。京都とノルウェーでの大学生活、東京での会社勤めを経て、2018年に縁あって海士町へ移住。今は教育の仕事に携わりながら、島の暮らしを味わう日々。得意料理はだし巻き卵で、吉田修一さんの書くエッセイが好き。

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