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特集 > 島の素顔がみえるとき
2020.05.09

畑に苗を植えました

畑をはじめて3週間ほど経ち、土がずいぶんとやわからかくなってきた。畝(うね)をつくり、ようやく畑らしくなってきて嬉しい。畝をつくるのは、水はけをよくするためだというのも、お恥ずかしながら最近知った。

 

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畑デビューを嬉々として色んな方に話しているここ最近だが、ある漁師さんからは、土にまく石灰として、岩牡蠣の殻を袋いっぱい頂いた。砕いた岩牡蠣の殻を土になじませて、1週間ほど置いておくといいらしい(なんとも、オーガニックファーム感が出てきている)。

そして、おとなりのナガイさんは、僕の畑仕事に興味津々で、スコップ、鍬、ジョーロなど、畑をするための必需品を何も持ち合わせていない僕に、たくさんの道具を貸してくれた。僕はまだ、amazonの注文の仕方を教えることくらいしか、ナガイさんにお返しできてないのがなんとも恐縮だが、Iターンの若造に畑のイロハを教えるナガイさんも、けっこう楽しそうにしてくれているのが嬉しい。

そして4月の下旬ごろ、記念すべき最初の苗を植えた。

 

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これは近所の商店で買ったナス。僕は初心者にも関わらず、スペースを広めに開墾したのをいいことに、他にもトマト、きゅうり、オクラ、ズッキーニ、大根を植えようという欲に、目下まみれているところである。

苗だけでなく、種も買ってみたのだが、種には固定種、F1種などいくつかの種類があることや、種苗法の改正が議論されていること、たくさんの農家さんがそれに反対していることも、少しばかり勉強した。

さて苗も植えたし、ひと段落するかなと思っていたところ、我らがナガイさんから「風除け」をつくるように、アドバイスをもらった。島は海風があって、それが豊富なミネラルとして野菜の育ちにはいいのだけれど、風がつよい日には、苗が根っこから飛ばされてしまうこともあるようだ。

 

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こんな風に短く切った竹を、苗の四隅にさして、そこに肥料の入っていた袋などを切ってかませていく。のこぎりで竹を切るのも、ちょっとした日曜大工みたいで楽しい。そして無心になって切っていたら、いい汗をかく。

 

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ゴールデンウィークには、ナガイさんと一緒に山に入って、竹を切りに行った。トマトを育てるときの支柱にも竹を使ったらいい、とアドバイスをもらった。

 

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僕にとっては、畑をすること自体がリフレッシュになっていいなあと思うし、あんまり肩肘張らずに、細く長くやっていきたい所存だが、こうやって身近にあるものを上手に使いながら、畑をこしらえていく知恵とか、工夫に触れながら、試行錯誤していくことも大切にしたい。

そして畑仕事のあとは、うまいビールと、うまい岩牡蠣でいっぱいやって、自分をねぎらうことを忘れずにいたい。

そのビールのおともに、夏野菜がジョインしてくるのは、ほんとに最高だなあ(まだ苗植えただけやけど)。






山野 靖暁
Yasuaki Yamano

amatte 編集室 / 海士町在住
1991年生まれ、大阪育ち。京都とノルウェーでの大学生活、東京での会社勤めを経て、2018年に縁あって海士町へ移住。今は教育の仕事に携わりながら、島の暮らしを味わう日々。得意料理はだし巻き卵で、吉田修一さんの書くエッセイが好き。

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