4月の中旬に種まきをして1週間ほど経つものの、なかなか芽が出てこない。
僕が調べた限りでは、通常は5日程度で芽が出るというイメージだったので、
少し焦りを感じはじめます(芽が出ないことには本当に何も始まらない・・・)
苗箱を簡易プールのビニールテントで管理しているので、保温がよくないのかなとか、
苗箱に入れた土がよくなかったのかなとか、考えはじめるとキリがありません。
ひとまず身近な人に相談しながら、今できる対策として、プールの底に少し水を張ってみて、
2、3日様子を見てみることにしました。
すると、種まきをして10日と少し経過したくらいの頃だったかに、
ようやく小さな白い芽が出てきました。苗箱の前で腰をかがめて、
じっくり土の表面を見ていると、わずかに見えるといった感じです。
その芽を一つだけ取り出して見てみると、こんな風に種からしっかりと芽が出ています。
水に浸けていた頃の小さな種籾を想像すると、瑞々しい生命力を感じずにはいられません。
そして、そこから一安心して数日が経過した朝に、ビニールテントのシートを開けてみると、
芽がずいぶんと伸びて、鮮やかな緑色になってきました。ここまでくると手応えがあります。
不安や焦りで、その対象ばかりを見ている時は、なかなか変化や成長がないものですが、
土壌となる環境を整えて、少しその対象へのフォーカスをゆるめてみたり、距離を取ることで、
気づいたらすくすくと育っていたってことは、結構あるかもしれないですね。
米のことだけでなく、畑で野菜を育てていても、仕事で高校生たちと関わっていても
それに近い感覚を感じることはあるような気がします。
もちろんまだまだ油断はできないですが、 種そのものが持っている生命力を大切に、
じっくり見守っていきたい今日この頃です。