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2020.09.23

普段のわくわく 多井の浜

最近わたしには気になっているものがあります。それはベンチです。
一緒に働いている人に、ベンチが気になっていることを相談、みなさんの海士町の推しベンチを出してくれました。

まず名前が挙がったのが、明屋海岸のベンチ。そして木路ヶ埼灯台のベンチ。それぞれ海が綺麗に見えるベンチです。そしてもっとも賛同が集まったのが、多井のベンチです。

これは現地調査が必要だということで、お弁当でも作って休みの日に多井の浜に行ってみることにしました。一緒に働いている人の中には、多井の出身の方もいらっしゃって、多井のおすすめポイントを伺うと「集落の路地からのぞく海岸線」ということでした。路地好きとしては、休みが俄然楽しみになってきました。

お弁当は夏場多投した「こしょみそ」。こしょみそとは、海士町のなめ味噌である「こじょうゆ味噌」を使った郷土料理です。こじょうゆは、醤油と味噌の中間の立ち位置にいる発酵食品で、島ではそれぞれのご家庭で漬けているところも多いです。ナスやピーマンといった夏野菜とゆでたサザエを入れて、炒めながらこじょうゆ味噌を入れたら、抜群です。海士町のソウルフードと呼んでいいような料理だと思います。

 

うちの夏野菜は雨の少ない時期もあったのですが、よくもってくれました。家庭菜園(しゃん山)は初めてでしたが、いっぱい楽しませてもらいました。本日収穫したのは、

 

まずピーマン。雨がまったく降らなかった時なんて、葉っぱが全部下を向いていましたが、回復しました。

 

そしてオクラ。正直採る時期を何度も逃して、巨大オクラにしてしまいます。

 

そしてナス。皮が固くなってきていますが、もう少しだけ収穫できそうです。

 

そしてトウガラシ。

こんな夏野菜をこじょうゆで炒めたら、出来上がりです。

適当にお弁当につめて、出かけます。

そして多井の浜に出る前の路地からちょっと海がのぞいています。

 

そして多井の海。そしてその前にベンチです。静かでゆっくりできるいい場所です。

この日、偶然友人と息子さんがキス釣りに来ていてるところに出くわしまして、ベンチに座りながらお話していたら、混ぜてもらえることに。

 

友人の今日の釣果などを聞きながら、一投目!

豪快に海藻を釣ります。

私も隠岐っ子。釣りは子供の頃よくやっていました。コツを教えてもらいながら、アタリがわかるようになってきます。

一匹釣って帰って、てんぷらにしてビール飲もうとか考えていたら、

釣れました!!

てんぷら!ビール!決定です。(こしょみそもある)

 

友人にお礼を言って、わたしはもう少し多井の浜を散策することにしました。

浜の散策と言えば、石集めするしかないです。石を集めてベンチに並べます。

 

関係のない話ですが、わたしの甥っ子も石とか陶器のかけらが好きみたいで、この間会ったときに、私の父(甥っ子からしたら祖父と)一緒に石拾いした時に黒曜石を拾ったと話をしてくれました。嬉しかった様子で石を片手にいくつかのかけらを見せてくれます。最後にその小さなかけらのうち一つを僕にプレゼントしてくれました。今でも玄関に飾ってあります。

石集めひとしきり楽しめます。多井の浜はのんびりしてるので石も集めやすいです。
お茶を飲んだり、お弁当たべたりしてても、ゆったりです。

 

最後に個人部活として、ベンチの会というのをはじめることにしました。

活動内容は座ってよい場所を探すです。チラシにも書きましたが、座ってて好きだなって思う場所の話を小室にください。純粋に喜びます。

 






小室 勇樹
Yuki Omuro

amatte 編集室 / 海士町在住
1984年生まれ、隠岐の島町(旧西郷町)育ち。高校卒業まで隠岐で生活。水産高校で柔道部、農業大学で探検部。図書館とか銭湯、公園みたいなのんびりできる場所が好き。2009年海士町にJターン。2011年より社会福祉法人だんだん さくらの家にて特産品「ふくぎ茶」製造に関わる。

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