「あつまれどうぶつの森」というゲームが流行っている、そんな話を聞きました。
「流行ってるらしいし、 もうこれは買っちゃおう!」なんて考えて、Amazonを見ると一週間の入荷待ち。もう一度紹介してあるページを見ると、こんなキャッチコピーが。
《手付かずの自然あふれる無人島での暮らしを楽しめる。》
これは、ゲームではなくて、リアルでいいのでは!ということで、ゲームを買おうと思っていた勢いのまま、くわを買いました。
備中ぐわです。
備中ぐわと言えば、山田方谷(やまだほうこく)です。山田方谷は農家に生まれながら幕末の岡山で地域振興と教育政策を進めた偉人なんですが、これは方谷発明の農具です。一昨年見た方谷を取り上げていたテレビ番組が面白くて、手に入れたかったのでちょっと嬉しい。この人は学校をつくるんですが、冬至の日に学生が世界の地理の勉強をしていたら、「今日は冬至で昼間の時間が最も短い日だから、オーストラリアでは最も昼間の時間が長い日。昔は天動説をやっていたけど、今は地動説だよね。これから日が長くなったり、短くなったりするけど、それも逆だよね」みたいな漢詩を読んで生徒に聞かせたというエピソードがあるみたいなんです。地球は丸くて動いていて農民ひとりひとりにもこういう知識があって、ご飯が食べれるようになったらいいなという気持ちがあったみたいです。
関係ないこと書きました。
さっそく備中ぐわを使ってみます。とても具合がいい。くわを突き刺して、てこの原理で土を起こすのですが、無目的に楽しい。
農作業はどうしても生産的過ぎるので、ゲームしているような無目的な感じはありがたいです。
あと草抜きしながら、ラジオがめっちゃいいです。農作業とラジオはほんとに相性抜群です。
農作業と相性抜群のラジオ番組
安住紳一郎の日曜天国
(日曜はこの番組を聞きながら作業する楽しみ。)
SONARS ROOM カネコアヤノ
(カネコアヤノさんの生演奏と農作業が最強)
杉咲花のFlour TOKYO
(出演するディレクターとの掛け合いが面白い。)
聞きながら作業していると一時間があっという間に過ぎていきます。
そんな感じで草を抜きながら、暖かくなってきた春の日和を満喫していました。
草抜き済みスペースが増えてきたので、これからやったほうがよいことをいろいろな方に相談してみました。すると使っていなかった畑だったら、万作と石灰は入れておいたほうが良いよということでしたので、潮風万作買ってきました。
この潮風万作は、隠岐牛から出た牛糞と木材を掛け合わせて堆肥にしたものです。
耕すときにこれも一緒に畑にすき込みました。
なんやかんやで、草を抜いて、万作を入れて耕して、うねっぽくもしてみました。
海士町では家の前の畑。家庭菜園のことを「しゃん山」と呼びます。
このしゃん山でピーマン、ナスを栽培して、海士町の郷土料理「こしょみそ」でも作って、暑い夏にビールで一杯やろうと思います。
こしょみそとは、ナスやピーマンといった旬の夏野菜とゆでたサザエを油で炒めて、そこに海士独特の調味料「こじょうゆみそ」を絡めた料理です。
抜群にうまいです。ビールとも最高に合います。
畑やこしょみそが出来上がるまでの過程はここで報告していきたいと思います。