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2019.12.10

都会だったら立派なコト消費-穫って、食べて、お土産も!-

みかん農家さんとつながりができ、みかん収穫のお手伝いへ。

待ち合わせ場所に指定されたのは、山の中腹にある県道沿いの展望ポイント。

 

 

絶景に目がいくなか後ろを振り返ると、山のなかへ入っていく道幅の狭い急な坂道があった。
こんなところに道なんてあったんだ…

 

 

オーシャンビューから一転、林道ビューに。

 

 

開けたところに出ると、目の前にたくさんのみかんの木。
着いたのは、御波(ミナミ)地区の得田農園。

お天気にも恵まれ、とっても気持ちのいい日。

 

 

「こんなとこあったんだ。知らなかった!」

「ここでピクニックしたい」

「サンドイッチ持ってくればよかったなぁ」

「みどりとオレンジのコントラストが映えるなぁ」

 

みんな思い思いの印象を言葉にしながら、みかん狩りの準備。

 

 

お世話になったのは、崎みかん再生プロジェクト*に携わる移住7年目の白石さんと丹後さん。
さっそく白石さんから収穫方法のレクチャーを受ける。

 

 

みかん用のハサミは枝から果実を切り離す際に実に傷がつかないよう、先端が少し反っているのが特徴。

 

 

明らかに腐ってるものや鳥がつついて穴が空いているもの以外はどんどん収穫してよいとのこと。皮の白っぽい付着物は美味しいみかんを育てるために必要な農薬。選定作業の際にワックスで洗い流すので気にしなくて大丈夫。収穫前にさっそく味見。

 

 

「ほどよい酸味があっておいしい!」

「甘すぎないからいくらでも食べられそう」

「これ、都会ならわざわざお金払って参加するやつだよね」

 

Iターン女子3人でお邪魔したので、ついつい都会基準の価値に換算してしまう。

 

「こないだ小学生が来て収穫体験していったよ」

 

島内だから自宅や学校からでも車で15分走れば収穫体験ができる。

 

収穫作業を進めつつみかんを食べていると、木や日当たり具合によっても果実の味が大きく異なることが分かった。

 

 

「この下の方の垂れ下がってるとこのは、養分が集まるからうまいよ!」

そんなこと言われたら、食べるしかない!

 

 

「ほんとだ!甘い!!」

「全然味が違う...おいしい!」

 

 

その後もちょこちょこ味見(つまみ食い?)をしながら、みかんをオレンジ色のかごの中へ。できるだけ色づいてるものを、傷のないものを、A級みかんになるようなものをみつくろって収穫。ほんの2時間ほどでシルバー軽トラの荷台が鮮やかなオレンジ色に染まった。

 

「緑(農園)とオレンジ(みかん)の色合いがとってもきれいだなぁ」

 

 

農園を後にしたら、収穫したみかんを旧崎小学校の体育館まで運ぶ。

翌週の産業祭で出荷するみかんの梱包用段ボールがたくさんあった。

 

 

午後からは高校生が来て、ボランティアで箱詰めを手伝ってくれるそう。

選果機も見せてもらい、収穫から出荷までのプロセスを説明してもらう。
まるで工場見学気分。

 

 

A級の崎みかんをひとつ試食させてもらった。

これまで食べてきたみかんと比にならないくらい甘い...どうやら崎地区は地形的に日照時間が他の場所よりも長いため、糖度が高くなるらしい。

 

「B級は好きなだけ持ち帰っていいよ」

 

B級といっても少し形が悪かったり傷がついていたりするだけで味は一緒。アラサー女子3人、いただいた袋が破けそうになるくらいパンパンにみかんを詰める。およそ5kg分。必至になりすぎて写真を撮り忘れる痛恨のミス...

帰ったらいつもお世話になっている人たちにおすそわけ。崎みかんは地元住民のあいだでも好評。

 

「みかん頂いたので、よかったらどうぞ」

「いや、うちもいーっぱいあるからええわ」

「崎のなんですけど...」

「崎のかえ?ほなもろとくわ」

 

目に見えるもの・見えないものを問わず、いつも頂いてばかりなので、たまに返せるものがあるとホッとする。

 

*崎みかん再生プロジェクト:衰退してしまったみかん産業をもう一度復活させようと、島最南端の崎地区で2013年に発足したプロジェクト。このプロジェクトに携わるのは、永住前提で海士町に移住してきた白石宗久さんと丹後貴規さん。

プロジェクト関連記事:https://motokurashi.com/amacho_sakimikan-saise-project
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/SakimikanPJT/






吉田 愛梨
Eri Yoshida

amatte 編集室 / 海士町在住
1992年生まれ、京都育ち。社会学修士。大学院在学中に海士町を訪れ、この島特有の暮らしの営みやその中で育まれる人間関係に興味を抱き2019年4月に移住。1年間の短期滞在の予定だったが、居心地が良く引き続きこの地で暮らすことに。住んでいるのに、旅をしているような気分になれる瞬間が好き。

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