海士町にEntô(エントウ)がオープンしました。
Entôとは何かというと、ジオパークの泊まれる拠点としてつくられたホテルです。ジオパークの拠点としてつくられているので、めっちゃ景色がいいです。そんな素敵な場所には行きたいじゃん!ということで、毎月10冊Entôの本棚の選書をやらせてもらえませんか?とお願いをしたところ、「すでに町民の方に選んでもらえる本棚コーナーを設置しているんですよ。」ということで、その場所で海士町の中央図書館から選んだ本でEntôの本棚を毎月更新していくということをやろうかなと思っています。
本棚がつくり終えたら、(迷惑にならないときに)椅子に座ってゆっくり本が読みたいです。
最初の月は、この10冊
1 |
野の古典 |
安田登 |
2 |
変愛小説集 日本作家編 |
岸本佐知子 |
3 |
じんかん |
今村翔吾 |
4 |
よあけ |
ユリー・シュルヴィッツ |
5 |
おじいちゃんの封筒 紙の仕事 |
藤井咲子 |
6 |
オノマトペ 擬音語・擬態語の世界 |
小野正弘 |
7 |
なくなりそうな世界のことば |
吉岡乾 |
8 |
サイボーグ時代 |
吉藤オリィ |
9 |
読む時間 |
アンドレ・ケルテス |
10 |
一〇〇年前の世界一周 |
ワルデマール・アベグ |
表紙を見て面白そう!って思った本。著者は、『すごい論語』や『あわいの力』の安田登さん。古典の楽しさをこれ以上砕けるのかというくらい砕いて解釈を入れ紹介した本です。写真には付いていませんが、歌人の俵万智さんの紹介が書かれた帯があり、それがいいです。「~古典は骨董品ではなく、日常使いの器なのだ。使ってナンボ。その使いかた、楽しみかた、味わいかたが、本書にはたっぷり盛られている。安田節というユーモアとエロスのダシを効かせて~俵万智」
変と言えばこの人、岸本佐知子さん。わたしはこの人のエッセイが好きです。ただ変と愛で選ばれた各日本人作家さんも癖が強い方ばかりなので、相乗効果でかなり変になっていると思われます。
とても分厚い本なので、Entoの本棚に置くのはどうかな~と思ったのですが、とても読みやすい文章なので、そういうのもいいかなと思いました。信長視点で語られる松永久秀。大悪人ではない松永久秀。信長を二度目裏切るんですが、その時の年齢は六九歳。
Entoの本棚をイメージしたときに一番最初にいいなと思った本。夜明けを迎える場面をとても静かな描写で描いています。何度も手に取りたくなる素敵な絵本です。
大工の棟梁を71歳までつとめた後、てなぐさみとご本人は言いながら、身近な紙で作り続けた封筒を並べた作品集です。とてもとても素敵な本です。
オノマトペは古事記の時代から使われているみたいです。それがまが玉が触れ合う時になる音を表したオノマトペなんですが、どんな音をイメージしますか。
著者の吉岡乾さんが好きで、この本を選びました。ルルンという言葉が出てきます。文字の音の印象からすると手をつないでみんなで踊っているイメージ。意味は豊作みたいです。
仕事の研修の中で、遠隔でロボットを操作して営業するカフェの話を聞いた。一番読みたかった本。
写真集です。ゆっくり本を読むというのが至福の時間で、そんな瞬間がこのホテルでもあったらいいなという気持ちで選びました。
1905年にアメリカや日本をカメラを持ち旅したドイツ人の回顧録です。旅っていいものというのが写真と文章を通して感じることができます。