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2019.11.30

普段のわくわく 通勤と栗拾い

 

通勤はエンタメである。

突然何を言っているのかと思われると思う。

「栗拾い」がまさにそうである。
新手のポケモンGOみたいなもので、道路に栗が落ちていたら、それがちょっとキラキラ光っているみたいに見える。

 

ちょっと私の家の前を見てほしい。

 

 

写真が小さくて見えない?下の落ちている栗を拾うと、これ。

 

そもそも栗のフォルムはかわいい。
これは拾わざるをえない。
よって秋の通勤は必然的に「栗ひろい通勤」になる。
そして栗ひろい通勤をしていくと、いろいろ分かってくることがある。

【栗ひろい通勤をしてわかったこと】

①時期は9月下旬から10月下旬くらい。

②朝ひろうこと。栗が車に潰される。

③ついでにシイの実もひろうと良い。

 

一日に4つくらいの栗を拾っていると、すぐに栗ご飯を炊くくらいの量がたまる。
しかしここで問題が…。私は栗ご飯を炊いたことがない。海士町図書館に出かけて、栗ご飯の作り方を調べることにした。

【栗ご飯の作り方】

①栗の皮をむく

②米をとぐ(もちもちにさせたい場合はモチ米を少量入れる)

③ちょっとの塩とむいた栗を入れる

④炊く

 

要は、栗の皮をむく。ここが問題。
本によると下の部分を切り落として、そこからむきなさいとある。

 

ん。やりすぎた?

ただ栗は鬼皮とか渋皮がむきにくいと聞いていたので、ビクビクしていたが、一人で楽しむくらいならそんなこともなかった。
(ちなみに外と固い皮が鬼皮で、あいだの薄い皮が渋皮。)
むいてしまえばあとは炊くだけ。

 

 

子供の頃は栗ご飯にそこまでテンションが上がらなかった気がするが、普通に美味しい。

海士町はこういう凄すぎないところがすごい。
こういうちょっとしたことが海士には比較的たくさんある気がする。

 

結論、栗拾いは普通にわくわくする。そして栗ご飯は普通に美味しい。
ひとつひとつの楽しみは小さいことだけど、日常的にアクセスするなら、規模感は小さいほうがいい。そしていろいろな方がこういう楽しみ方を創意工夫している。そういう話を聞いているとまたやってみたくなる。海士町のないものはないというフレーズは、そういうやってみたくなっちゃう土壌に支えられている言葉かも。なんて、無理やり感ありました(汗)

今後もこういう小さいことを記事にしていけたらと思っています。

 

ちなみにシイの実はこれ。オーブントースターで焼いていただきました。

 






小室 勇樹
Yuki Omuro

amatte 編集室 / 海士町在住
1984年生まれ、隠岐の島町(旧西郷町)育ち。高校卒業まで隠岐で生活。水産高校で柔道部、農業大学で探検部。図書館とか銭湯、公園みたいなのんびりできる場所が好き。2009年海士町にJターン。2011年より社会福祉法人だんだん さくらの家にて特産品「ふくぎ茶」製造に関わる。

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