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2020.01.05

こちら、隠岐ジオ1年生!

こんにちは! 寺田です。縁あって、昨年4月より海士町へ。
「生まれ育ったふるさと東京」と「新たなふるさと海士町!」を往き来しながら、「2~3割:東京 +  7~8割:海士町」のリズムで暮らしています。(※月によりバラつきあり)

 

 

海士の勝手口 “amatte”。
嬉しい! 何を書こうー? と思いつつ、「まちづくり(役場の大改革×教育×新産業など)」や「観光」についての記事は他にたくさんあるのでお譲りを。私が、自分のことばで、等身大の発信ができる内容は何だろうー?と考え、大好きな自然・文化・歴史(詳しくはないけれど興味がある)について書いてみたいなと。海士町のある「隠岐」ライフについてお伝え出来たらと「ジオ」視点で書いてみることにしました!

海士町、隠岐には、自然・文化・歴史がたーくさん。それらに私はどう出逢って、どんな風にみえている?何に驚き、どう感じている?
そんなことを「隠岐ジオ1年生」としてお届けできたらです。気が向いたタイミングでの更新になりますが、ゆるりご一緒いただければ嬉しいです!

 

 

美しい写真の並ぶ、お気に入り&お薦め「ジオ」パンフレットたち。
「隠岐ユネスコ世界ジオパーク外国語ガイド講座<2019.10月~2020.3月>」受講時に毎回多用しています。

※本連載の記事は、すべて個人の発信に基づくものです。2019年秋~学び始めた「隠岐ジオ」のあれこれについて、驚きや気づき、さまざまな学びや疑問をそのままに。「まちづくり」や「観光」との接点も探しながら、楽しみながら書いていきます!

※科学的な数字、背景(つながり)などは、正確性を心掛けていますが、いかんせん理解不足により意図せず事実とのズレが生じるかもしれません…。ご指摘いただいた/自分で気づいた時点で修正しますが、予めご容赦ください。きっと伸びしろ沢山です。

 

「こちら、隠岐ジオ1年生!」はじまりはじまりー!!
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Q.「ジオ」ってなーに?

早速ですが、「ジオ」ってなーに?
ラテン語で「ジオ(Geo)」を語源、「大地・地球」を意味することばです。ほかにも別言語でギリシャ語の「テラ(terra)」、英語の「アース(earth)」など、「地球」や「大地」をあらわすことばがありますね。

では「ジオ」って?(以下、寺田訳!)
私たちの暮らしているこの星=地球の大地で育まれてきた、壮大な&日々の、自然、文化、歴史のつながり丸ごとのこと!
「ジオ」=「地質や地層」をイメージする方も多いようですが、それは一部。地球で、どんな物語が起きて、現在の大地(大陸・海・川・山・湖など)があって、生きものがいて、その中の一部である私たち人間(ヒト)はどんな文化・歴史を紡いでいる? ヒトを含めたいろいろな生きものはどう暮らしている? いたのか? いくのか?
そうしたこと、すべてひっくるめた、つながり丸ごとのことを私は「ジオ」と呼んでいます。
つまり、私たちの毎日の暮らしのそこかしこにある、風景、食べもの、料理、お祭り、風習、そして私たち自身も!(壮大だけれど身近がポイントです!)

 

 

【参考】日本科学未来館の“Geo-Cosmos”(私の元職場にあるシンボル展示。個人的に一番のお気に入り展示でした。毎朝、NASAから気象衛星の最新データが送られてきて、それを早送りで映して、国内外の色々な方とあーだこーだと語りながら眺めていた時間は人生の至福。こちらは、年に半月だけの、毎秋のお月見ver.!)

 

【参考】ウィキペディアフリー百科事典「ジオ」
ちなみに、我らがwiki先生に尋ねるとこんな表記。「ガンダムに登場するモバイルスーツ」も「ジオ(The-O)」だった!? 笑

 

Q.何で「ジオ」について書きたいの?

すでに書かせていただいたように、私はもともと自然、生き物が大好きだったり(生物科で「進化生物学」専攻 / Q.ヒトハドウヤッテヒトニナッタノ!? って考えて、実験生物としてのウニやヒトデやヤツメウナギに聞く日々)、アートやミュージアムが大好きだったりで、海士町に引っ越してくる前から、ここ海士町や、隠岐の大自然と、土地に根ざす文化、歴史、それらの未知のつながりにワクワクしていました。

縁あって暮らすようになって、「隠岐ユネスコ世界ジオパーク 外国語ガイド養成講座(2019年10月~2020年2月 予定)」を受講。4島それぞれの仲間たちと一緒にめぐる&学ぶさまざまなジオのまなざしが本当に面白くて、たくさんの方とぜひわかちあえたら嬉しいな、一緒にジオスポットをお散歩できる仲間が増えたら嬉しいなーと思い、書いていきます!

大きな時間の流れの中で「隠岐」という土地(エリア)をとらえ、世界中のさまざまな場所とのつながりを知る、つくることで、日本海に浮かぶ小さな離島「海士町」「隠岐(諸島)」ここと、地球のさまざまなところや時代へもワープできるような愉しみかたを毎日見つけていきたいです。

 

【参考】隠岐ユネスコ世界ジオパークHPより

 

ドドーン!分厚い 実に充実した講座テキスト!

Q.「ジオ」に興味を持つようになったきっかけは? 本シリーズへの想いは?
そんなこんなで学生時代に生物学(進化生物学でウニ・ヒトデ・ヤツメウナギが研究の友!)を専攻→科学のまなざしを伝えるフィールドとして、八ヶ岳山麓で自然ガイド→科学とどう暮らしていく?を話す、お台場で科学コミュニケーター→自然体験宿の運営や案内、伊豆半島でジオパーク 認定ガイド(資格取得のみ)、などの日々を送ってきました。

もともと、どうやって「ヒト」はここにいるの?どうやって自分は(長い、生物の歴史の中で)ここに生まれてきたの?に興味があって、いろいろな生きものに出逢うなか、それは環境の多様さゆえと知りました。私たち生きもののたくましさも、環境の変化のダイナミックさも感じてきました。

そんな私にとっては、「まちづくり」「観光」のさまざまな挑戦事例とその魅力で知られる海士町は、その背景や土台にどうしても「ジオ」要素の絡みを感じずにはいられなく。だからこそ、ここ海士町から、隠岐から、「ジオ」視点での、純粋な「へええー!」「そうだったんだ!」「ふむふむ!」「う、美しすぎるー!」「え、理解難しいけれど、でも面白い!」などをナマモノとしてお届けしたい。日常の味わいかた、世界の見えかた、意外なつながり、レパートリーがちょっとずつ増えていくような、連載になったらいいなと思っています。

 

 

Q.「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」の「ジオパーク」って?
そのまま訳すと「地球・大地(Geo)」の「公園(Park)」。「地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所(エリア)」を呼び、現在は日本国内には43地域が認定されています!

私たちの暮らしている地球のプレートの活動や火山の活動によって造られた「大地」と、その上に広がっている「生態系」と、私たち「人の営み」である歴史や文化とのつながりを丸ごと愉しみながら知って、感じて、伝えることができる場所のこと。隠岐は、2013年に認定されました!

 


【参考】日本ジオパークネットワークHPより

 

Q.「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」の「ユネスコ世界ジオパーク」って?
 ユネスコの正式事業「世界ジオパーク」のことで、「世界的に価値のある地質や地形を含む地域」として、遊びや学びを通じて価値を広く紹介、活用しながら、地形や地質とともに「地域の暮らしや経験、自然を未来へ伝える」ことを目的としています。現在、35ヶ国127地域が認定されています。隠岐は、この事業が世界で始まった2015年に、早速認定されました!

Q.「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」の特徴は?
長くなってきたので、詳細は次回に。ひとまず、キーワードは3つです! ①大地の成り立ち ②独自の生態系 ③人の営み

 

ここまで、このシリーズのイントロでした。次回以降、ここ海士町をはじめ、隠岐4島の自然・文化・歴史のさまざまなジオスポットを実際にまわりながら、ご紹介できればと思いますー!

まずは素敵な2020年になりますように!!

 

【参考】隠岐ユネスコ世界ジオパークHPより

 






寺田 雅美
Masami Terada

amatte 編集室 / 海士町・東京2拠点暮らし
1982年生まれ、東京育ち。NPO法人ETIC aBCフェロー、隠岐ユネスコ世界ジオパーク×海士町の文化歴史にまつわるおしごとなど。隠岐ユネスコ世界ジオパーク認定外国語ガイド(2020.3月現在)。キーワードは、科学×アート、多様性、まなざし、冒険。人生の至福は夕陽をみること。

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