0012 もし海士にお越しになった際は、ふくぎ茶で一息ついてほしい。
島の景色を見ながら。お友達との会話を楽しみながら。その横にふくぎ茶があったらいいなと思っています。
ふくぎ茶の「ふくぎ」とは、クスノキ科のクロモジという樹種の島の呼び名です。島では昔からこの枝葉を薬草茶として、また入浴剤としてお風呂に入れたりして親しまれてきました。
お茶としては爽やかな香りとすっきりした味が特徴的です。色も枝を煮出すタイプのものはピンク色になるのも驚かれます。
また早春に黄色い小花をつけるのですが、山の中の景色でまだ色が少ない中この黄色い小花が目立つので、春の訪れを感じさせてくれる樹でもあります。
わたしはふくぎ茶をつくっている工房である「さくらの家」というところで働いています。ふくぎ茶はおいしいです。しみじみおいしいなと思います。
そしてさくらの家という場所がいい場所です。
今後、「amatte見ています」という方がさくらの家を訪ねて来られて、ゆったりとここで一服する。そんなことがあってもいいなと思います。